2026年4月1日以降、シンガポール・チャンギ国際空港における輸入検疫が変わります

ペットの犬猫をイギリスへ連れて行くための準備と手続き

ジャック・ラッセル・テリア ペットと海外移住
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 イギリスへペット(犬・猫)を連れて渡航する際に必要な手続きや書類について、イギリス政府の公式情報をもとにわかりやすく解説します。なお、日本出国前の準備については、別記事「ペットと一緒に海外移住したいときの準備と手続き」をご参照ください。

イギリスへの入国条件

ペットの条件

  • 入国できるペットは最大5頭まで
  • 12週齢以上である
  • ISO11784/11785規格のマイクロチップ装着
  • マイクロチップ装着後の狂犬病予防接種(不活化ワクチン又は組換えワクチン)
  • 日本国内のみで飼育されていたペットには、狂犬病抗体検査は不要
  • 犬の場合、イギリス入国の24~120時間前にプラジカンテル等の駆虫薬でエキノコックス(多包条虫)の駆除を実施

 上記の条件を満たすペットは、狂犬病予防接種から21日以降にイギリスに入国できます。

 以下の犬種については入国制限があります。

  • ピットブルテリア
  • 土佐犬
  • ドゴ・アルヘンティーノ
  • ブラジリアンガードドッグ

必要書類

  • GB様式動物衛生証明書(イギリス入国前10日以内に動物検疫所で署名・公印取得)
  • マイクロチップ証明書
  • 狂犬病ワクチン接種証明書

※書類不備があると最大4か月間の係留措置が取られる可能性があります。

ペットの輸送方法

 現在、ペットを直接イギリスへ空輸する場合は「航空貨物扱い」が必須です。貨物扱いを避けたい場合は、フランスやオランダ経由でユーロトンネルやフェリーを利用する方法もあります。

  • フランス・オランダ経由の詳細は別記事をご参照ください
  • 航空貨物扱いでペットを輸送する場合、飼主のイギリス到着後5日以内にペットも到着する必要があります
  • 盲導犬・介助犬は旅客機での同伴が可能です(国際盲導犬連盟(IGDF)又はAssistance Dogs International認定機関による訓練済みの場合)

Transfer of Residence (ToR) 申請

 ToR申請は、ペットを含む個人所有物の関税免除申請です。

申請者イギリスにペットを持ち込む移住者
申請方法オンライン
申請時期原則としてイギリス入国前
提出書類の内容・物品リスト(特定の書式はありません)
・パスポートの顔写真ページ
・イギリス国内の住所の証明書(賃貸契約書等)
・日本国内の住所の証明書(英文銀行残高証明書等)
・イギリス様式動物衛生証明書

 申請が認められると識別番号(URN: unique reference number)が発行され、輸送業者に伝える必要があります。

日本への帰国手続

  1. 動物病院で輸出前検査を受検して輸出衛生証明書(Export Health Certificate)を取得
  2. 輸出衛生証明書にイギリス政府の獣医官(Official vet)の署名と公印を得て「輸出国政府機関発行の証明書」を取得
  3. イギリスの輸出申請書(Export Application)の作成

 輸出衛生証明書(Export Health Certificate)を発行できる動物病院で輸出前検査を受検してください。

 輸出衛生証明書を発行することができる動物病院は、イギリス政府ホームページ内のページ「Find a professional to certify export certificates」から見つけることができます。

イギリスを出国するペットについては旅客便による輸送が認められています。


 以上、イギリス政府の公式サイトに掲載されている情報を基に紹介しました。現在、直接イギリスへペットを飛行機で運ぶ場合は航空貨物として運ばなくてはなりません。ペットを連れてイギリスへ移住したいけれど、ペットの渡航準備をすべて自分で行う時間がない方、サポートが必要な方は、行政書士渡邉光一事務所にご相談ください。

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