海外への移住や旅行をペットと一緒に考えている方へ向けて、韓国・台湾に犬猫を連れて行く際に必要な手続きや書類について、各国の検疫機関が公表している情報をもとにわかりやすくまとめました。
日本を出国するまでの手続きについては、本ブログの別記事「ペットと一緒に海外移住したいときの準備と手続き」をご参照ください。
韓国への渡航に必要な条件と書類
ペットの条件
- 一度の入国で最大9頭まで
- ISO11784/11785準拠のマイクロチップ装着
- マイクロチップ装着後の狂犬病予防接種
- 日本で出生、在住していたペットには、狂犬病抗体検査は不要
- 狂犬病発生地域から来るペットには、狂犬病抗体検査が必要(抗体価0.5 IU/mL以上)
- 抗体価が基準未満の場合には、追加の狂犬病予防接種
必要書類
- 動物衛生証明書
動物衛生証明書は、日本の動物検疫所で発行されます。マイクロチップの番号やペットの年齢(月齢)、及び狂犬病予防接種の情報が記載されます。
狂犬病抗体検査を受けている場合は、その結果を記載してもらいます。
以下の場合には、ペットは韓国の施設に係留されることになります。
- 動物衛生証明書に記載されているマイクロチップの番号と韓国の空港検疫所で読み取られた番号が異なる場合
- 動物証明書に記載されている狂犬病抗体検査の抗体価が0.5 IU/mL以上ではない場合
台湾への渡航に必要な条件と書類
ペットの条件
日本から台湾へ連れていくことができるペットの要件は次のようになっています。
- ISO11784/11785準拠のマイクロチップ装着
- 90日齢以上の犬猫には狂犬病予防接種(不活化ワクチン又は組換えワクチン)
- 日本で出生、在住していたペットには、狂犬病抗体検査は不要
- 狂犬病発生地域から来るペットには、狂犬病抗体検査が必要(抗体価0.5 IU/mL以上)
- 抗体価が基準未満の場合には、追加の狂犬病予防接種
狂犬病予防接種は、台湾到着の30日前から1年前までの期間に接種します。
必要書類
- 狂犬病予防接種証明書:接種実施獣医師が作成。記載内容は以下のとおり。
- 種名
- 性別
- 月齢
- マイクロチップ番号
- 狂犬病予防接種の実施日、ワクチンの製品名及び製造業者名など
- 輸入検疫許可証:台湾入国20日前までに台湾の検疫当局にオンライン申請。
- 輸出検疫証明書:日本の動物検疫所が発行。記載内容は以下のとおり。
- 狂犬病予防接種証明書に記載したペットおよび狂犬病予防接種の情報
- 台湾入国180日前の期間又は出生以来の日本在住の事実
台湾到着後の検疫手続き
- 提出書類:輸入検疫許可証のコピー、輸出検疫証明書、税関申告書
- マイクロチップの確認と書類審査後、輸入獣医許可証が発行され入国可能
- 検疫所は週末・祝日休業。桃園空港利用時は9時〜16時の間に到着を推奨
ペットを連れて韓国又は台湾へ移住したいけれど、ペットの渡航準備をすべて自分で行う時間がない方、サポートが必要な方は、行政書士渡邉光一事務所にご相談ください。