イギリスへペット(犬・猫)を連れて渡航する際に必要な手続きや書類について、イギリス政府の公式情報をもとにわかりやすく解説します。なお、日本出国前の準備については、別記事「ペットと一緒に海外移住したいときの準備と手続き」をご参照ください。
※この手続きは複雑で、1つのミスで渡航不可になることがあります。AIの要約では省略される重要な注意点が多いため、必ず本文の詳細を確認してください。
イギリス入国までの流れ
- Step 1マイクロチップの装着
1回目の狂犬病予防接種よりも前にマイクロチップをペットに装着します。
- Step 2狂犬病予防接種(1回目)
ペットに1回目の狂犬病予防接種を実施します。
- Step 3狂犬病予防接種(2回目)
1回目の狂犬病予防接種から30日以上経過した後に2回目の狂犬病予防接種を実施します。
注意: 2回の狂犬病予防接種の有効期間にオーバーラップがないと、その予防接種は無効になります。
- Step 4狂犬病抗体検査
2回目の狂犬病予防接種の有効期間中に狂犬病抗体検査を実施します。
- Step 5輸出検査申請
日本出国の少なくとも10日前までに輸出検査申請を行います。
注意:希望する動物検疫所で輸出検査を受けるには、余裕をもって輸出検査申請することが必要です。また、渡航先の国によっては輸出検査の受検期間を指定している国もあるため、検査日の予約には注意が必要です。
- Step 6駆虫薬投与(犬の場合のみ)
投与から24時間後~120時間後までにイギリスへ到着するように駆虫薬を投与します。
- Step 7輸出検査
日本を出国する前に動物検疫所において輸出検査を受けます。
- Step 8搭載および出国
この例は、日本帰国の予定があるペットを対象としています。日本帰国に必要な予防接種・抗体検査等(Step 1~Step 4)を完了した犬猫は、イギリス入国のための条件も満たしています。ただし、犬には駆虫薬投与ステップが必須です。
イギリス入国に必要な条件と書類
ペットの条件
- 入国できるペットは最大5頭まで
- 12週齢以上である
- ISO11784/11785規格のマイクロチップ装着
- マイクロチップ装着後の狂犬病予防接種(不活化ワクチン又は組換えワクチン)
- 日本国内のみで飼育されていたペットには、狂犬病抗体検査は不要
- 犬の場合、イギリス入国の24~120時間前にプラジカンテル等の駆虫薬でエキノコックス(多包条虫)の駆除を実施
上記の条件を満たすペットは、狂犬病予防接種から21日以降にイギリスに入国できます。
以下の犬種については入国制限があります。
- ピットブルテリア
- 土佐犬
- ドゴ・アルヘンティーノ
- ブラジリアンガードドッグ
必要書類
- GB様式動物衛生証明書(イギリス入国前10日以内に動物検疫所で署名・公印取得)
- マイクロチップ証明書
- 狂犬病ワクチン接種証明書
※書類不備があると最大4か月間の係留措置が取られる可能性があります。
ペットの輸送方法
現在、ペットを直接イギリスへ空輸するには貨物便を利用することになるため、旅客機で一緒に移動したい場合には、フランスやオランダから陸路や海路でイギリスへ移動することになります。
- フランス・オランダ経由の詳細は別記事をご参照ください
- 航空貨物扱いでペットを輸送する場合、飼主のイギリス到着後5日以内にペットも到着する必要があります
- 盲導犬・介助犬(国際盲導犬連盟(IGDF)又はAssistance Dogs International認定機関による訓練済みの場合)はイギリス直行便での同伴が可能です
Transfer of Residence (ToR) 申請
ToR申請は、ペットを含む個人所有物の関税免除申請です。
| 申請者 | イギリスにペットを持ち込む移住者 |
| 申請方法 | オンライン |
| 申請時期 | 原則としてイギリス入国前 |
| 提出書類の内容 | ・物品リスト(特定の書式はありません) ・パスポートの顔写真ページ ・イギリス国内の住所の証明書(賃貸契約書等) ・日本国内の住所の証明書(英文銀行残高証明書等) ・イギリス様式動物衛生証明書 |
申請が認められると識別番号(URN: unique reference number)が発行され、その番号を輸送業者に伝える必要があります。
犬を連れてイギリスに移住したら、居住地の自治体で犬の登録手続きを行いましょう。
日本への帰国手続
- 動物病院で輸出前検査を受検して輸出衛生証明書(Export Health Certificate)を取得
- 輸出衛生証明書にイギリス政府の獣医官(Official vet)の署名と公印を得て「輸出国政府機関発行の証明書」を取得
輸出衛生証明書(Export Health Certificate)を発行できる動物病院で輸出前検査を受検してください。
イギリスを出国するペットについては旅客便による輸送が認められています。
以上、イギリス政府の公式サイトに掲載されている情報を基に紹介しました。現在、直接イギリスへペットを飛行機で運ぶ場合は航空貨物として運ばなくてはなりません。ペットを連れてイギリスへ移住したいけれど、ペットの渡航準備をすべて自分で行う時間がない方、サポートが必要な方は、行政書士渡邉光一事務所にご相談ください。


